1952年の「ブリヂストン美術館」を皮切りに、69年の「東京国立近代美術館」まで国内外で4カ所もの美術館を建設 ①ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館

石橋正二郎を語る中で、「実業家」と「美術品コレクター」を紹介してきたが、実はもう一つ、「建物・造園」がある。若き日から遮二無二に働き、事業拡大のたびに店舗(販売、製造)の増築、新築を繰り返してきた。美術品収集の方が後発で、新築した自邸の居間に飾る絵画を求めたことから始まる。そして、これが4つの美術館建設にまで発展。いつも自ら基本設計を練りに練り、…