デンソーは27日、検知角度を128度に広角化した画像センサー=写真=がスバルの新型SUV「クロストレック」に採用されたと発表した。低速走行時の横断自転車の検知性能を向上した。自動車をはじめ、二輪車や歩行者などさまざまな速度で進入してくる交差点周りの事故発生防止につなげる。

 今回開発した画像センサーは1月に発表した「グローバルセーフティパッケージ(GSP)3」のカメラをベースに、112度から128度へと検知できる角度を広げた。広角化による検知性能向上によってユーロNCAP(自動車アセスメントプログラム)に規定されている「低速走行時に自転車が横断する際の危険検知」の条件に対応する。

 広角化したことで検知できる対象が増えるが、人工知能(AI)技術を活用して対象物の動きが事故につながるかを予測、これを基に自動ブレーキを制御して事故発生防止と車両の乗員が不快に感じる動作の発生も抑制する。

 今回開発した画像センサーは、スバルが4月に北米市場向けに発表した「アウトバック」にも一部採用された。