東レは、UL認証登録での不正が発覚したことからABS樹脂「トヨラック」10品種の認証が追加で取り消されたと発表した。ULによる認証での不正対応についての調査は今回の10品種で完了したとしている。

 東レは8月10日にULからトヨラックの認証取り消しの通知を受けた。31日付の取り消しに合わせて新規登録の準備を進め、同日に認証の登録が完了したとしている。

 同社は樹脂製品の難燃性についてのUL94規格取得の際、認証試験で指定されたサンプルと異なる試験用サンプルを提出していた。対象はトヨラック、ナイロン樹脂「アミラン」など全122品種で、このうち認証登録維持が決定したのは54品種、認証登録の削除が6品種、登録取り消しが62品種。UL認証品として29品種の販売を継続。3月31日付で登録取り消しとなった52品種は、8月31日までに18品種で新規認証登録が完了し、残り1品種は評価中。