日産自動車は4月22日、2026年度に発売予定の大型ミニバン新型「エルグランド」の一部デザインを公開した。

4代目となる新型エルグランドは、シリーズハイブリッドシステム「eパワー」の第3世代を搭載。25年度後半に公開し、26年度の発売を予定する。

第3世代eパワーは、新開発となる発電専用1.5リットルエンジンと、モーターやインバーターなど5つの部品をモジュール化して軽量化した「5 in 1」を採用。静粛性を向上するほか、幅広い回転数で熱効率を高めることで、eパワーの課題である高速燃費の改善を目指す。

22日に開いた新たな日産ブランドに関するイベントで、日本マーケティング&セールスを担当する杉本全執行職は「日本市場において、26年度までに4車種の発表を予定している。エルグランドも熱意を持って開発を進めており、最高の形で届けられるよう準備を進めている。今まで以上にお客さまの声を真摯に受け止め、製品ラインアップの拡充を図っていく」と述べた。

初代「エルグランド」は、1BOX車「キャラバン/ホーミー」の派生車種として、1997年に発売した。押し出しの強い外装デザインや、豪華で広い室内などが好評を博し、大型ミニバンのマーケットを開拓した。その後、トヨタ自動車「アルファード」などライバル車の攻勢により、販売台数が低迷。3代目となる現行モデルは2010年の発売で、フルモデルチェンジから15年が経過している。