ロームは10月10日、グループの国内製造拠点を再編すると発表した。シリコンウエハー上に回路を形成する「前工程」と、ウエハーを切り出して製品化する「後工程」のそれぞれの機能を担う新会社を設立。ロームの滋賀工場(大津市)と、グループの製造会社4社の工場を合わせた計10拠点を、前工程製造会社が7拠点、後工程製造会社が3拠点管轄する体制に移行する。一連の製造拠点の再編は、2027年4月1日付で完了する予定だ。
電気自動車(EV)向けをはじめとする、高機能な製品の迅速な供給が求められる中、前工程と後工程の製造機能がそれぞれ迅速で最適な意思決定をできる体制とする。業務プロセスの標準化・効率化による生産性向上につなげる。