自リ法は国内自動車産業を根幹から支える重要な役割を担っている

 今年7月、「自動車リサイクル法」が2002年の公布から丸20年を迎えた。

 05年の同法施行を機に自動車の投棄や放置に関する罰則規定が厳罰化。フロン、エアバッグ、ASR(自動車シュレッダーダスト)の3品目の処理費用はユーザーが負担することになった。その管理のため自動車リサイクル促進センターが新設された。使用済自動車の適正処理に向けて、ユーザー、引き取り・フロン類回収業者、解体業者、破砕業者、メーカー・インポーターなど自動車産業が一体となった自動車産業を根幹から支えるリサイクルシステムが成立した。

 20年の節目を機に、自リ法の公布施行の発端となった香川県土庄町豊島で発生した大規模廃材投棄事件「豊島事件」を改めて振り返る機会と考える関係者も多い。