三井不動産リアルティ(遠藤靖社長、東京都千代田区)は28日から、カーシェアリングサービス「カレコ・カーシェアリングクラブ」に導入した仙台トヨペット(佐藤秀之社長、仙台市宮城野区)の車両を、同社の試乗用途で活用する取り組みを始めたと発表した。両社が3月31日に締結した業務提携契約の一環。カレコの会員向けにカーシェア車両として貸し出すことで、稼働向上につなげる。また、カーシェアでの利用はディーラーでの試乗と異なりコースに制限がなく、長い時間運転できる。このため、利用者のマイカー購入に対する意欲を高める機会にもしたい考えだ。
今回、仙台トヨペットがカレコに、トヨタ自動車の「アクア」「ルーミー」「ノア」の3車種を提供する。メンテナンスは仙台トヨペットが手掛ける。
三井不動産リアルティはこれまでもディーラーやインポーターなどと提携し、カーシェアを通じた試乗機会の提供に力を入れてきた。競合他社も同様の取り組みを加速させている。こうしたアプローチが新車販売の拡大につながれば、顧客を誘引する新たな間口として定着しそうだ。