導入予定車種の一例

 三井不動産リアルティ(遠藤靖社長、東京都千代田区)は28日、運営するカレコ・カーシェアリングクラブが仙台市に初進出したと発表した。11月末までに19ステーションを相次いでオープンし、カーシェア需要の取り込みを目指す。

 カレコが東北にステーションを開設するのは東日本大震災後の復興支援を除き、初めて。まずは28、29日に仙台駅周辺で同社が運営する時間貸し駐車場を拠点に12ステーション、14台を稼働。10月末までに19ステーション、22台を配置する計画だ。

 カレコは今年に入り対応エリアの拡大に乗り出している。2009年1月にサービスを開始後は、首都圏と関西圏を中心に規模を拡大。8月末までに2938ステーション、5233台が稼働した。こうした中、8月下旬から名古屋市内でステーション開設を加速。同市だけでも9月末までに30拠点を増設している。

 コロナ禍などで自動車利用のニーズが変化する中、全国のカレコ会員数は2020年度(20年4月~21年3月)の1年間で6万7千人増加した。8月末で28万人になった。東北でも、まずは仙台市内で集中的にステーションを増やし、利用者の拡大を狙う。