JDパワージャパン(山本浩二社長、東京都港区)は、1月に実施した「2021年カーシェアリングサービス顧客満足度調査」の結果を発表した。顧客満足度ランキング(1千ポイント満点)では、オリックスカーシェアが695ポイントを獲得し、5年連続の1位となった。2位はタイムズカーシェア(682ポイント)、3位がカレコ・カーシェアリングクラブ(677ポイント)だった。
その中で実施した顧客のカーシェア利用動向に関する調査で、利用目的については、「旅行」が33%と最も高かったが、20年3月に発表した前回調査に比べ8ポイント減少。その一方で、買い物をはじめ日常使いでの利用割合が増加しており、コロナ禍の影響でカーシェアの利用状況に変化の起こった様子が浮き彫りになった。
同社は「日常生活の移動手段としての需要は高まっていくと予想されるが、旅行時の移動手段の需要回復にはまだ時間がかかると推察する」と変化の様子を述べた。
また、カーシェア利用者で自家用車非保有者のうち、52%は「この先もクルマを持たずカーシェアを使いたい」という意向を示した。だが、自家用車の保有者と非保有者を比べた時、非保有者の満足度は低い結果となった。7割前後のユーザーが「空車が見つからず利用をあきらめた」などのストレスを感じていた。同社は顧客が車両を使いたい時にいつでも空車がみつけられるように「ステーションと車両の増強が必須とも言える」と分析した。
同調査は毎年実施しており、今回が5回目となる。半年以内に国内でカーシェアを利用した18~64歳のユーザーを対象に、利用状況や満足度などを聞いた。今回は1742人が回答した。