楽天グループは1日、会員向けカーシェアリング予約サービス「楽天カーシェア」を開始した。カーシェアを提供する事業者と組み、自社のプラットフォーム上で予約を可能とするもの。まずはオリックス自動車(上谷内祐二社長、東京都港区)と提携して国内で約1700拠点、約2600台を利用可能とした。楽天グループはカーシェア事業への参入で1億人以上の会員に移動手段の選択肢を提供する。同時に、プラットフォームビジネスの拡大につなげる。オリックス自動車は新たに楽天グループの顧客基盤を活用することで、「オリックスカーシェア」事業のさらなる普及を狙う。

 提携の1社目となったオリックス自動車では、楽天専用プランを用意した。15分単位で、24時間予約可能とし、利用料金は予約した時間と実走行距離に基づいて算出する仕組み。月額料金と燃料費、保険料は無料とした。タイヤのパンクや鍵の閉じ込み、ガス欠時の現地給油、事故や故障時の代車費用などは無償で保証する。

 同社は2017年にもNTTドコモの「dカーシェア」向けにオリックスカーシェアを提供している。他事業者との連携を進めることで、顧客基盤の拡大や認知度向上につなげる考えだ。