楽天は、中古車販売に特化したEC(電子商取引)サイトをオープンした。これまで同社の「楽天市場」を通して出店者は中古車を販売していたが、画像の掲載枚数や車の検索機能に制限があった。より中古車販売に適したECサイトに移行することで出店者と消費者双方の利便性を高め、販売台数の拡大につなげる。

 新しいECサイトは、同社が運営する自動車関連サービス「楽天Car」のサイト内に設置した。連結子会社の楽天カー(大崎周二郎社長、東京都世田谷区)が運営する「楽天Car直販店」と、プロトコーポレーションが運営する「グーネットモール」が出店し、常時10万台の中古車を掲載する。引き続き楽天市場でも中古車の掲載を行う。

 楽天市場では、中古車選びに適した条件検索が少なかった。新しいECサイトでは、消費者が「走行距離」「年式」「ボディタイプ」「修復歴」などのキーワードを基に商品を絞り込める機能を持たせて利便性を高めた。最大80枚の画像や車両装備、運転支援機能の有無などの情報を盛り込むことで、商品比較や購入検討をしやすい環境に整えた。車選びから納車までをすべてオンライン上で完結できる。購入金額100円につき「楽天ポイント」1㌽を付与する。

 楽天は、2月に自動車関連サービスの名称を楽天Carブランドとして統一した。買い取りオークションや車検見積もり・予約、買い取り一括査定、タイヤ取り付けサービスなどを展開している。