およそ9千点の所蔵作品の中から約200点以上の日本の美術を展示している。明治・大正・昭和の佳作、傑作が低料金で見られるのは魅力的。中でも重要文化財の絵画が数点展示されているので、見落とせない。岸田劉生の「切り通しの写生」(1915年・油彩)は田舎の坂道を、現実以上の迫力で表現しているのに圧倒される。岸田がいう「内なる美」がそこにある。もう一つは中…