NVIDIA(エヌビディア)は13日、次世代の自動運転用システムオンチップ(SoC)「ドライブ・アトラン」を発表した。一つのチップで1千兆オペレーション/秒(TOPS)の処理性能を持ち、自動運転「レベル5」(完全自動運転)を実現する。2025年以降に自動車メーカーが投入する新型車での実用化を見込む。

 12日に開幕したオンラインイベント「GTC21」でジェンスン・ファンCEO(最高経営責任者)が発表した。1千TOPSは、22年に量産する予定のSoC「オーリン」の約4倍の処理能力を持ち、自動運転レベル5のロボットタクシーを実現できる。

 アトランは次世代GPUや新しいアームのCPUコア、人工知能(AI)とソフトウエアを含んでいる。導入後も数世代にわたってアーキテクチャー上の互換性を維持し、OTA(無線通信によるソフトウエア更新)によって継続的にアップグレードが可能としている。

 一方、エヌビディアはボルボ・カーズの乗用車にオーリンの採用が決定したことも発表した。22年に市場投入予定の「XC90」に、オーリンが搭載される予定。