DRIVE AGX Orin

NVIDIA(エヌビディア)は、自動運転車向けソフトウェア・デファインド・プラットフォーム「DRIVE AGX Orin」を発表した。DRIVE AGX Orinは、自動運転レベル2からレベル5(完全自動運転)まで拡張できるアーキテクチャーと互換性を持つプラットフォームを実現するために開発した。自動車メーカーや関連企業の大規模で複雑な自動運転ソフトウェア開発を支援する。

新しいプラットフォームは、Orinと呼ばれる新しいシステムオンチップ(SoC)がベースとなっている。Orinは170億個のトランジスタを集積しており、Orin SoCには次世代GPUアーキテクチャと、アームの「ヘラクレスCPUコア」、ディープラーニング用とコンピュータービジョン用の新しいアクセラレーターを実装する。前世代の「Xavier SoC」と比べて7倍近くの処理能力となる1秒当たり合計 200兆回の演算能力を実現するとしている。

Orinは、自動運転で実行されるアプリケーションとディープ・ニューラル・ネットワークを同時処理しながら機能安全の国際規格「ISO26262」の「ASIL-D」のような安全基準に対応できるように設計した。

VIDIA DRIVE AGX Orinファミリーは、自動車メーカーが2022年に実用化を目指している自動運転車を見据えたとしている。