トヨタ自動車は、6月8日に発売したプラグインハイブリッド車(PHV)「RAV4 PHV」の受注を一時見合わせている。予想を上回る注文が寄せられ、駆動用バッテリーの生産が追いつかないため。受注の再開時期は改めて公表する。

 RAV4 PHVは、電気自動車(EV)として95キロメートル走行できるほか、前部モーターの出力を増やし、ハイブリッド車(HV)を4割近く上回る225キロワットのシステム出力を持たせた。加速性能のほか、減速特性もHVより大きくしてスポーティー感を強調している。

 価格がベース車比で60万円ほど高いため、月販300台を見込んでいたが、予約受注(約500台)分を含め、これまでに3千台以上の受注を得た模様。駆動用のリチウムイオン電池はパナソニックとの電池合弁会社「プライムプラネットエナジー&ソリューションズ」の姫路工場で生産しており、生産能力に限界がある上、PHVは政府の税制優遇や補助金もあり、年度をまたぐ納車を控えることにした。