日産自動車は7月15日、日産車体湘南工場(神奈川県平塚市)への委託生産を2026年度に終えると発表した。現在は商用車「AD」と小型バン「NV200バネット」の2車種を生産している。日産自動車は同日、追浜工場での完成車生産を27年度に終えることも発表した。

現在、湘南工場で生産しているADは今年10月に、NV200は26年度末に生産を終える。NV200は後継モデルを27年度に導入するが、湘南工場以外で生産する計画だ。

日産自動車の発表を受け、日産車体は同日、「湘南工場は車両生産委託の可能性を模索しつつ、特装車・サービス部品生産をはじめとするサポート事業を担うことも視野に、従業員の雇用を最優先にあらゆる可能性を検討していく」と発表した。同社広報は「日産車体として湘南工場閉鎖の方針は決まっていない」としている。

イヴァン・エスピノーサ社長は、経営再建計画「Re:Nissan」で掲げる工場の統廃合計画について「国内ではこれ以上の車両生産拠点の削減や統合は行わない」とし、国内の完成車工場においては区切りがついたとの見解を示した。一方、パワートレイン工場については「現時点で共有することはない」とした。