トヨタ自動車と日野自動車、ダイハツ工業は22日、7月の国内工場の稼働計画を発表した。トヨタは当初計画に対して約1割減まで稼働を戻し、全15工場での一斉非稼働日を設定しない。また、「RAV4」などの人気車種を生産する工場では休日出勤を行う。8月以降も生産回復を維持する見通しだ。

 トヨタの国内生産台数は、当初計画に対して6月は約4割減らしたが7月は約1割減まで回復する。稼働停止は全15工場28ライン中、3工場6ラインで延べ16日分となり、6月の述べ133日分に比べ大幅に減産規模を縮小する。減産台数規模は約3万9千台となる。

 稼働停止するのは「ポルテ/スペイド」などを生産するトヨタ自動車東日本のF201、F301ライン(静岡県裾野市)、「コースター」を生産する岐阜車体の第2ライン(岐阜県各務原市)、「ランドクルーザープラド」を生産する日野羽村工場の第1、第2、第4ライン(東京都羽村市)。岐阜車体と羽村工場の2工場3ラインでは1直化する。

 一方、RAV4や「ハリアー」など人気車種を生産する高岡工場第2ライン(愛知県豊田市)、豊田自動織機長草工場の301ライン、302ライン(愛知県大府市)、レクサス車などを生産する田原工場第1ライン(愛知県田原市)は、休日出勤を行い需要増に対応する。

 日野は羽村に加え「プロフィア」などを生産する古河工場(茨城県古河市)も2日間稼働を停止する。

 ダイハツ工業は、本社工場(大阪府池田市)を10、17日の2稼働日に稼働を停止する。同工場の主な生産車種は「トール」やトヨタ「ルーミー/タンク」など。