三菱自の水島製作所

 国内生産に対する新型コロナウイルスの影響が長引いている。三菱自動車は12日、同日まで予定していた国内3拠点の稼働停止を15日以降も継続すると発表した。需要の低迷に対応する。またホンダも国内の四輪車工場3拠点で7月中にそれぞれ1~4日間稼働を停止すると発表した。国内自動車メーカーで7月の稼働停止を公表したのはホンダが初めて。部品の調達難が長期化しているほか、需要の先行きが不透明なため、生産調整を決めた。

 三菱自動車は水島製作所の登録車生産ライン、岡崎製作所、パジェロ製造の生産停止を延長する。水島は15日と29~30日、岡崎は15日と23~30日、パジェロ製造は30日まで稼働を止める。水島の軽自動車生産ラインは稼働を継続する。

 一方、ホンダは7月のうち、寄居工場で3日、10日、11日、17日の計4日間、狭山工場で17日、鈴鹿製作所で3日、10日、17日の計3日間、稼働を止める。ホンダは部品調達の問題から4月と5月に一時稼働を止めたものの、他メーカーと比べて需要減退が大きな海外向けの割合が低く、国内生産への影響が少なかった。このため6月は稼働を止めずに操業しているが、部品の確保が難しい状態が続いているほか、需要の先行きの不透明感が増しているため、7月の稼働日を減らす。