運転支援システムを過信すると事故が生じやすい例が動画で紹介されている(上は死角から急に割り込まれる場合、下は障害物で白線が隠れている場合)

 国土交通省は19日、先進運転支援システム(ADAS)の正しい使用方法を周知するビデオを制作し、動画サイト「ユーチューブ」で公開を始めたと発表した。全車速追従クルーズコントロールや車線維持支援システムなどの機能説明に加え、システムの限界を動画で分かりやすく解説する。一般に幅広く公開していくことで、ドライバーがADASを過信したことによって起こる交通事故の抑制に役立てる。

 動画では追従走行時に急な割り込みがあった場合に制動が間に合わず衝突したり、道路の白線が障害物などで見えなくなった際に対向車線に逸脱するケースなどを紹介している。国交省では現在のさまざまな機能はドライバーをアシストする機能であるとし、動画を通じて作動条件などの正しい理解につなげていく考えだ。