日野自動車は5月31日、ピックアップトラックやSUVの足回り部品などを生産している米アーカンソー工場を、2027年中に閉鎖すると発表した。北米トヨタ向けに供給しているが、この部品事業から撤退することになる。現地でのトラック部品の生産は続ける。現地では人件費が高騰するなど工場の運営コストが上昇。厳しい事業環境が続いており、2024年3月期は295億円の営業赤字だった。

工場閉鎖に伴う固定資産の譲渡などは未定。部品事業の撤退に伴う業績への影響についても精査中としている。また、同工場の従業員、約1300人(3月末)の処遇も検討する。

同工場は06年10月に設立。トヨタの「タコマ」「タンドラ」「セコイア」向けの部品を手掛けている。