近鉄グループホールディングスは志摩地域で、2020年1月9日から3月31日まで、観光型MaaS(モビリティ・アズ・アーサービス)専用アプリ「ぶらりすと」を使った実証実験を実施すると発表した。志摩地域での実証実験は2回目となる。
今回の実証実験ではアプリ「ぶらりすと」を使ってオンデマンド交通の検索・予約に加え、決済にも対応してシームレスなサービスを提供する。英語にも対応して訪日外国人が事前に交通手段の予約、決済を完了できる。
「伊勢・鳥羽・志摩デジタルフリーパス」や、志摩域内観光施設の体験商品とオンデマンド交通をセットにした着地型旅行商品をアプリ上で販売し、移動手段の提供とともに、地元観光施設の情報も幅広く発信する。
実証実験にはヴァル研究所、未来シェア、三重交通、志摩マリンレジャーなどが参画する。オンデマンドバスのほか、相乗りオンデマンドタクシーも運行する。アプリダウンロード数8000件、デジタルフリーパス販売400枚を目指す。
同社では10月1日から11月30日まで、志摩地域の近鉄の特急停車駅である鵜方駅、賢島駅と周辺観光地を結ぶバス、タクシー、海上タクシーのオンデマンド交通、サイト上の経路検索と予約システムなど、二次交通手段の構築を中心とした観光型MaaSの実証実験を実施した。この結果、新規路線の運行を開始したオンデマンドバスを中心に、新たなニーズを把握し、実証実験第2弾のサービスに反映させた。
同社では、実証実験の結果を評価した上で、観光型MaaSサービスを、伊勢志摩全体にエリア拡大することを検討する。