自動運転サービスで使用する山はヤマハ発動機の車両
自動運転サービスのルート

国土交通省は11月22日、全国で初めて中山間地域における道の駅などを拠点とした自動運転サービスをスタートすると発表した。11月30日から道の駅「かみこあに」(秋田県北秋田郡上小阿仁村)で実施する。

国交省では、高齢化が進む中山間地域で、移動手段を確保するため、2017年度から「道の駅」などを拠点とした自動運転サービスの実証実験を全国18カ所で実施してきた。今回、技術面やビジネスモデルに関する実験結果を踏まえ、全国初となるサービスを本格的にスタートする。

自動運転サービスでは、NPO法人の上小阿仁村移送サービス協会が道の駅「かみこあに」を拠点に、周辺各集落を結ぶ全長約4kmのルートを運行する。地域の協力を得て、一部区間を期間限定で一般車両が進入しない専用空間を確保して実施する。貨客混載して道の駅への農産物輸送、道の駅や地元商店からの商品配送も行う。

車両は定員7人のヤマハ発動機のゴルフカートの改造車を1台使用する。電磁誘導線を道路に敷設して車両を誘導する。ドライバーは地元の有償ボランティアが対応して、走行中は運転操作は行わず、運行を監視する。定期便を午前1便、午後1便と、定期便の合間にデマンドで運行する。運賃・運送料とも1回200円。

サービスは地域の意見や運行時期の特性などを踏まえて運行計画などは随時見直していく。