トヨタ自動車は11月22日、レクサス初の電気自動車（EV）の市販モデル「UX300e」を発表した。2020年以降、中国や欧州などで順次販売し、日本市場には2021年前半の予定。
UX300eは、コンパクトクロスオーバー「UX」がベースで、空力性能を向上するために専用ホイールや床下空力カバーを搭載する。大容量バッテリーやモーターを車体下部に配置することで低重心化した。モーターの最高出力は150kW、最大トルクが300Nm。
GA-Cプラットフォームにブレースを追加、ショックアブソーバーの減衰力を調整するなど、EVの運動特性に合うようにチューニングした。543kWhの大容量バッテリーに加え、ハイブリッド車の開発で培ったモーターやインバーター、ギヤ、バッテリーといった主要装備の効率を向上することで、航続距離400kmを確保する。
パドルシフトを使って減速度を4段階から選択することが可能で、ガソリン車のエンジンブレーキと同じような減速操作が可能。
コネクテッド技術を採用しており、専用アプリを使ってスマートフォンとの連携でバッテリー残量、走行可能距離の表示や、充電の必要性を確認できる。充電完了までの時間の把握や、出発時間に合わせて充電が完了するようタイマー設定も可能。エアコンやシートヒーター、デフロスターなどを車外から稼働できる。
UX300eは11月22日から開幕する広州モーターショーで世界初公開する。
