ブリヂストンは、米国子会社ブリヂストン・アメリカス(BSAM)がタイヤの原材料の一種であるカーボンブラックを、廃タイヤから再生したカーボンブラックに代替したタイヤを米国で商用化したと発表した。この技術を活用することで、2020年までに廃タイヤ約200万本をリサイクルする計画。

再生カーボンブラックは、廃タイヤを熱分解して製造するもので、BSAMは提携しているデルタ・エナジー・グループから調達する。新品のカーボンブラックと同等の性能を持ちながら、新品と比べて製造時のCO2排出量を約81%削減できるとしている。

BSAMでは今後、再生カーボンブラックの使用を本格化し、2020年までに乗用車用廃タイヤ約200万本分に相当する約6800トンを使用する計画。新品のカーボンブラックを使用した場合と比べてCO2排出量を約1万0900トン削減できる効果があるとしている。