ポルシェ・ジャパンは11月20日、ポルシェ初となる電気自動車(EV)「タイカン」の予約注文を受け付けると発表した。タイカンはスポーツカーメーカーのポルシェが開発したEVとして高い走行性能を重視、デザインも4ドアながらポルシェを代表するモデル「911」を彷彿させるイメージに仕上げた。

タイカンは前後に永久磁石シンクロナスモーターを搭載し、トップグレードの「ターボS」は最大761psを発揮する。0-100km/h加速は2.8秒で、最高速度は260km/h。1回のフル充電での航続距離は「4S」グレードで463kmを確保した。

バッテリーは800ボルトで、一般的にEVの2倍にしながら電流を下げることで、小さいケーブルを採用、軽量化を図った。後輪モーターにはEVとして初めて2速変速機機構を採用した。回生ブレーキは状況に応じて自動で制御するほか、ブレーキを踏んだ時のみ回生するモードなどを選択できる。

インテリアでは、メータークラスターに16.8インチ大型ディスプレイを採用してポルシェ車として初めてフルデジタル化した。助手席同乗者専用の10.9インチディスプレイをオプション設定した。スマートフォンでドアの施錠状態や駐車位置を確認できるコネクテッド機能の「ポルシェ・コネクト」を装備するほか、「アップルミュージック」を搭載しており、サブスクリプション登録者はタイカンのタッチスクリーンの操作で5000万以上の楽曲を車内で聴くことができる。

サイトで予約注文を受け付けるが、納車は来年後半になる見通し。価格は未定。

ポルシェ・ジャパンは全国の販売代理店や東京・名古屋・大阪の公共施設に次世代CHAdeMOに対応した急速充電器を整備する。この急速充電器は150kWで、10分間の充電で約100km分走行できるとしている。