トヨタ自動車は10月28日、国内のトヨタ系販売店、トヨタレンタリース店で、カーシェアリングサービス「トヨタ・シェア」と、無人貸渡しレンタカーサービス「チョクノリ!」を10月28日に開始したと発表した。都市部を中心に、消費者の意識が「保有」から「利用」にシフトする中、両サービスは東京都内で実験的に展開してきた。今回、アプリやデバイスを開発してサービス体制が整ったことから全国展開する。

カーシェアの「トヨタ・シェア」は入会金が無料で、最短15分から短時間でも利用できる料金設定にしている。カーシェア車両は、安全装備を充実させる方針で、車種もコンパクトカー、ミニバン、SUVなど、幅広いモデルを取り揃えるほか、新型車も積極的に設定することで、新車販売の促進にもつなげていく構え。

料金は15分200円(ベーシッククラス)からで、パック料金は6時間3800円から。今後、ポイント制度の導入や、法人向けカーシェアも設定していく方針だ。

カーシェア用に専用アプリを開発した。アプリの操作で車両の解錠/施錠が可能で、車両の位置情報、走行距離を遠隔で取得できる通信デバイスを搭載する。

また、レンタカーの「チョクノリ!」も専用アプリとデバイスを搭載し、完全無人でレンタカーの貸渡・返却手続きが可能となる。

トヨタでは、都内の販売店を中心に、2019年1月からカーシェア、2019年5月から無人レンタカーサービスを提供してきた。全国展開することでクルマに気軽に乗ることができる環境を整備する。