10月17日に首相官邸で行われた政労使会議に臨む阿部首相(左)と、豊田・トヨタ社長(右から3番目)

「アベノミクス」の次の焦点となっている賃上げ。春闘(春季生活闘争)では「定期昇給」と「ベースアップ」に分けられて労使が労働条件を交渉します。定期昇給はもともと、賃金制度に基づき、従業員を個別に昇級させる考え方です。日本企業はこれまで、年齢や勤続年数に応じてほぼ自動的に賃金(基本給)が上がる「年功序列賃金」を採用するところが大半でした。このため賃上…