オークネットは、使用済みEVバッテリーの流通プラットフォーム「エナジー・ループ・ターミナル(以下、「ELT」)」の予約受注を開始した。使用済みEVバッテリーの劣化度などを診断するほか、リパーパスが可能な際には買い手のニーズに合わせて、自律型街路灯や蓄電池などのリパーパス製品として販売する。
同社は、2021年からMIRAI-LABO(ミライラボ、平塚利男社長、東京都八王子市)と連携して中古EV(電気自動車)の使用済みEVバッテリーの再生と流通に取り組んでいる。車両から電池を降ろした状態での診断が可能となったことから、中古EV以外の用途で再利用を検討する買い手企業に流通するプラットフォームとしてELTを立ち上げた。
診断は、インピーダンス法を用いたもので、モジュール単位で劣化度を測ることが可能。再利用の可否や用途の判断材料として活用する。現在、ELTが提供するサービスは①EVバッテリー診断②EVバッテリー購入③リパーパス製品販売―の3つ。売り手企業と買い手企業のニーズに合わせてマッチングし、使用済みEVバッテリーの循環型流通につなげる。
ELTの本格運用は25年6月頃を予定する。劣化度の診断をするレーンを整えて多くのニーズに対応できるようにしていくほか、ノウハウを活かしてエネルギー分野への参入も模索する。近い将来的には車載状態で EVバッテリーを診断し、中古EVの流通促進につなげたい考えだ。