新興国の需要を開拓するには現地化に加え、低価格化が必要(画像は3月にメキシコ工場で行われた「CVT8」の出荷式)

「目標のコストを達成するならAT(オートマチックトランスミッション)でもCVT(無段変速機)でもいい。超廉価の2ペダルを開発してほしい」―。商品企画と営業を担当する執行役員の守弘信治は2011年5月、中期事業計画を検討する討論会でこう提案した。守弘は日産自動車出身の技術者。1999年にジヤトコに入社し、FR(後輪駆動)用7速ATの開発責任者を務め…