独コンチネンタルは、「オートモーティブ(自動車)」部門を2025年末までに分社・独立化することを正式に決定したと発表した。25年4月の年次株主総会で承認を得た後、同年第3四半期(7~9月)末までに準備を完了させる。同部門の株式は上場される見込みだ。

 タイヤ部門や、ゴム製品開発などを担うコンチテック部門は、引き続きコンチネンタル傘下に置く。ニコライ・セッツァーCEO(最高経営責任者)は、「オートモーティブのスピンオフと、収益性の高いタイヤおよびコンチテックのセクターの独立性向上に引き続き取り組む」とコメント。「新しい構造により、顧客や市場の発展に、より柔軟に対応できるようになり、機会を最大限に活用できる」としている。

 コンチネンタルの自動車部門は従業員10万人弱、23年の売上高は203億 ユーロ (約3兆2千億円)だった。分社化を通じてより効率的な経営や、アジアの自動車メーカーへの浸透などを図る方針が示されている。