トップ クロスメディア企画 eモータースポーツ特集

クロスメディア企画

img

eモータースポーツ特集

eスポーツの社会的認知度が高まり始めている。主なプレイヤーがこれからの消費活動を担うZ世代であることから、マーケティングの一環として新たに参入する大手企業も多い。国・行政も国民スポーツ大会(旧国民体育大会)における文化プログラムの一環として「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」を2019年から開催。地域創生に向けたツールとして活用する動きも目立つ。自動車業界のなかでも〝新たな自動車ファンの開拓〟に結びつけられる可能性が高いことから、「eモータースポーツ」の普及促進に向けた動きが活発化している。 ■一連を背景に日本国内でもeモータースポーツを取り巻く環境整備が急速に進む。国内モータースポーツを統轄する日本自動車連盟(JAF)は、eモータースポーツの普及拡大がリアルモータースポーツのファン開拓につながる可能性が高いことから、内部のモータースポーツ振興委員会で導入検討を開始。21年にデジタルモータースポーツ部会(現・eスポーツ部会)を立ち上げた。  ■23年には一般社団法人日本eモータースポーツ機構(JeMO、出井宏明代表理事、東京都港区)が設立。JAFとの提携・公認のもと、eモータースポーツの振興と新しいクルマファンの開拓に乗り出し始めた。  ■その目玉となる取り組みがeモータースポーツのプロリーグ「UNIZONE」(ユニゾーン)の立ち上げだ。パソコン用本格シミュレーターソフト・機材を使用。チーム・個人単位でポイントを競い、年間シリーズ戦で王者を決める。〝プロ〟の名の通り、リーグはもとより各チームの運営をビジネスとして成立させようとする世界初の試みだ。  ■25年2月に開幕し合計6戦を開催し、初年度は6チームが参戦する見通しだ。競技は1対1での速さを競う「マッチレース」、直前に決められたサーキットで順位を競う「スプリントレース」、リアルレース同様、ピットインのタイミング、天候への対応など高い戦略性が求められる「セミ耐久レース」で構成。レースの模様はオンライン配信し、リアルでは実現できないレース・視聴体験を目指している。