住友商事は29日、車載ソフトウエアなどを手がける子会社のSCSKを完全子会社化すると発表した。住友商事グループの自動車関連事業とSCSKが重点を置いているソフトウエアで機能を実現するSDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)関連技術を連携して、次世代自動車事業などの拡大を図る。
住友商事は現在、SCSKに約51%出資している。住友商事の完全子会社であるSCインベストメンツ・マネジメントが30日から12月12日までSCSKの株式公開買い付け(TOB)を実施し、住友商事グループの完全子会社とする。買い付け価格は1株当たり5700円で、総額約8820億円となる。住友商事はSCSKを完全子会社化することで、経営判断を迅速化するとともに、大胆な投資戦略を実行していく方針だ。
自動車関連事業では、住友商事はグループでハードウエアを中心としたさまざまな事業を展開している。SCSKはこれらの事業のデジタル化や人工知能(AI)の活用を全面的に支援していくとともに、今後の成長が見込まれるSDV開発などの事業についても拡充していく方針だ。
SCSKは現在、ホンダとソフトウエア開発領域で戦略的提携を結んでいるほか、多くの国内自動車メーカーと開発支援などで協業している。


 
         
         
         
        
 
           
           
           
           
           
           
           
           
           
              
              
              
              
              
              
              
              
             