ミネベアミツミは10月3日、ツバキ・ナカシマからのボールねじ事業の取得が予定通り同日付けで完了し、新会社の商号を「ミネベアリニアモーション」にしたと発表した。事業取得は当初、昨年12月の予定だったが、ツバキ・ナカシマで品質データ改ざん問題が発覚し、延期されていた。

事業取得により、ミネベアミツミが柱に位置付ける「8本槍」事業とのシナジー創出を図る。ボールねじ業界はグローバルで年間2000億円以上の市場規模があり、今後も半導体製造装置や産業用ロボットをはじめ、医療機器、物流・搬送機械など幅広い分野で需要拡大が見込まれる。ミネベアミツミは「継続的な成長が期待できる魅力的な市場」としている。

ミネベアミツミは、グループが持つ技術や販売力などのグローバルなリソースを積極活用し、ボールねじ及びボールウェイ業界でシェア拡大と市場での地位向上を目指す。