台湾の電子部品大手の国巨(ヤゲオ)は10月3日、芝浦電子へのTOB(株式公開買い付け)で、応募比率がTOB成立に必要な50.01%を上回ったと発表した。これでヤゲオによるTOBは最終的に成立の見通しになった。
同社は当初、芝浦電子の同意を得ないTOBを提案。その後、ホワイトナイトとして登場したミネベアミツミと半年にわたりTOB合戦を繰り広げていたが、ヤゲオがミネベアミツミを約1000円上回る価格としたことや、外為法(外国為替及び外国貿易法)に関するクリアランスを取得したことを受けて、ミネベアミツミが撤退。その後、芝浦電子はヤゲオのTOBについて賛同に転じ、手続きが進んでいた。
ヤゲオは「手続き完了への重要な一歩」としている。