精密部品を手掛けるツバキ・ナカシマは11日、郡山工場(奈良県大和郡山市)で製造しているボールねじについて、品質検査項目の一部で、測定された数値の改ざんが判明したと発表した。外部弁護士で構成する特別調査委員会を設置し、全容解明とともに、速やかな再発防止策の策定・実行に努めるとする。

 同社はボールねじ事業についてミネベアミツミへの売却を予定しており、そのための調査の過程で従業員からの指摘で不適切行為が発覚した。現在までに製品の品質や性能への影響、事故の報告などは確認されていないという。事業規模などから業績への影響は軽微と見込んでいる。

 これ受けてミネベアミツミは「品質不正の原因や再発防止策、同種事案発生の可能性、対象事業への影響など諸般の事情を慎重に精査し、事業取得の実行の可否や、実行する場合の条件・実施日を決める」としている。