日野自動車は17日、燃料電池(FC)大型トラックの「プロフィアZ FCV」を10月24日に発売すると発表した。FC大型トラックの量産モデル投入は国内初となる。トヨタ自動車の燃料電池車「ミライ」に採用するFCスタックや水素タンクの技術を活用。車体はFC専用設計で荷台スペースと積載量を最大化した。1充てん当たりの航続可能距離は約650キロメートル(社内測定値)。

 ミライに採用したFCスタックをベースに耐久性を向上し、2基搭載した。水素タンクは容量を拡大した上で、キャビン後方や床下に6本搭載し、ミライの約9倍の容量を確保。水素の充てん口を2カ所設置し、充てん時間を15~30分に短縮できる。

 生産は古河工場(茨城県古河市)で、ディーゼル車と混流生産。販売価格は非公表で、フルメンテナンスリースで提供する。