CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2025年7月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは日清食品「カップヌードル」が3カ月ぶりの首位を獲得。自動車業類は25カ月連続してトップテンを逃した。
東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2025年6月20日~7月19日に放映された全CMは2512銘柄(前月比202銘柄増)で、このうち自動車業類は56銘柄(同2銘柄増)だった。
自動車業類では、鈴木亮平を起用した日産の企業CMが3カ月連続して首位を獲得した。CM総研は、このCMに注目した。
7月度は3作品をオンエア。放映3カ月目の「ワクワクしなきゃ篇」が高スコアを維持する中で、新作「心にグッッッッッっとくる試乗会篇」を60秒で放映した。このCMは鈴木が「フェアレディZ」の運転席に座り、エンジン音を楽しむシーンから始まる。そしてレスポンスの良いハンドリングに「車と踊っている感じだ」と感嘆する。「アリア」の試乗では、EVの加速に驚いた後、両手を離して自動運転技術を体験。正確で楽な走行に「遠出をしたくなりますね」とコメントするなど、最新技術に感動する姿を映し出した。
支持層は男性が中心で、特に60歳代以上の男性から高スコアを得た。CM好感要因は「出演者・キャラクター」「時代の先端を感じた」「宣伝文句」で好評価。「時代の先端を感じた」では総合2位にランクインした。視聴者からは「自動運転が急速に進んでいると感じ、すごいと思った」「技術の日産と思った」とのコメントが寄せられた。鈴木の表情豊かな自然体の姿によって、先進技術のアピールに成功しているようだ。