CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2025年1月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングでは「ウーバーイーツ」が首位、2位が就職媒体「インディード」だった。自動車業類は19カ月連続でトップテンを逃した。
東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2024年12月20日~2025年1月19日に放映された全CMは2648銘柄(前月比15銘柄減)で、このうち自動車業類は70銘柄(同10銘柄増)だった。
自動車業類では、スズキ「スペーシア」が2021年12月度以来、約3年ぶりに1位を獲得した。2位は18ランク上昇したホンダ「フリード」、3位には2カ月連続して出光興産のイメージアップCMが入った。
CM総研はこれらの中からスペーシアに注目。柄本佑、宮澤エマ、子役の鈴木凛子が演じる3人家族と、お隣りに住む学生役の芦田愛菜がイルミネーションを見ようとするも、厳しい寒さに耐えきれずに車内に戻る。そして「やっぱり車内が一番でしょ?」などと語らうとともにドライブしながらイルミネーションを楽しむストーリーだ。「かぞく思い機能」と銘打った「スリムサーキュレーター」が後部座席まで快適な空間をつくることをアピール。季節感のあるシチュエーションを通して、カーライフによくある課題を同モデルの機能が解決することを印象づけた。
50歳以上を中心に支持を集めた。CM好感要因は「出演者」でスコアを伸ばしたほか「商品にひかれた」「心がなごむ」でも好評価を獲得。モニターからは「室内がすぐに温まり、コンパクトカーで良い」「今の軽自動車はすごい装備がついているなと思った」などのコメントが寄せられた。