日産追浜工場内のマレリのコックピット部品取り付け工程(2024年7月撮影)
日産自動車は6月11日、米連邦破産法11条(チャプター11、日本の民事再生法に相当)の適用申請を始めたマレリホールディングスについて、「マレリが安定した事業運営を維持できるように支援する」とコメントを出した。
マレリは、日産の系列サプライヤーだったカルソニックカンセイと伊マニエッティ・マレリを前身に持つ。2005年に日産の連結子会社となり、17年に独立した。以降も日産とステランティスが主要顧客で、日産の電気自動車(EV)「アリア」のダッシュボードなど、コックピット一体部品に強みを持つ。
日産は「マレリによる安定した供給チェーンの確保に向けた努力と取り組みに感謝する」とした上で、「日産は安定したサプライチェーンの確保が重要と考える。マレリの他の顧客とも連携してサプライチェーンを注視し、その安定化に努めていく」とした。