ホンダは10月29日、「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で電気自動車(EV)「ホンダ・ゼロアルファ」のプロトタイプを世界初披露した。2027年に日本やインドを中心にグローバル展開する。生産はインド。すでに海外で発表済みのゼロシリーズ「サルーン」とSUVも、27年度中に国内販売する計画だ。

ゼロアルファは、ゼロシリーズのSUVに比べて小型化し、扱いやすくした。価格は3万ドル(約460万円)以下に設定する予定だ。EVやゼロシリーズを初めて購入するユーザーも手が届きやすいモデルと位置付ける。

室内は、新たなEV開発思想である「Thin,Light,and Wise(薄い、軽い、賢い)」の「Thin」の考えに基づき、薄型化しながらも、広さを確保した。

外観は、ヘッドライトや発光式のエンブレムなど、従来個別に構成していた部品を一体化。リアはテールランプやバックライト、ウインカーなどをまとめたU字型のライトを採用し、先進性を表現した。

ゼロシリーズは、グローバル展開するEV商品群。SUVやサルーンでは独自の車載OS(基本ソフト)を搭載するなど、最新の知能化技術も盛り込む。ホンダの主力市場の北米では、SUVは26年、サルーンは27年に発売する予定だ。