トヨタ自動車は5月23日、SUV「カローラクロス」を一部改良して発売したと発表した。内外装のデザインを刷新するとともに、ラインアップをハイブリッド車のみとして、スポーツグレードの「GR SPORT」を新たに設定した。また、ウインカーの動きに合わせて路面に光の矢印を照射する「シグナルロードプロジェクション」を国内初採用した。
一部改良では、バンパーやヘッドランプのデザインを変更し、ボディー同色のフロントグリルを採用した。内装では、シフトノブおよびシフトパネル周辺のデザインを刷新して、上質感を高めた。
4WD車には、ドライブモードセレクトに「スノーエクストラモード」をトヨタ車として初設定した。発進や旋回、スリップ時に稼働していた電気式4WD「E-Four」をフルタイム化し、雪上での前後駆動力を制御して走行安定性を高めた。
国内初となるシグナルロードプロジェクションは、フロントウインカーと同期して路面に光の矢印を照射することで、見通しの悪い交差点などでの視認性を高め、出会い頭事故などの防止につなげる。
GRスポーツは、専用の2リットルエンジン「M20A-FXS」を搭載したハイブリッドシステムを採用。ドライブモードセレクトには、エンジン回転数やモーターのパワー、レスポンスを高めた専用の「SPORTモード」を用意したほか、多段トランスミッションのような変速を楽しめる専用の「10速シーケンシャルシフトマチック」も採用した。
シャシー関連では、ボディー剛性を強化し、車高が10mmダウンする専用チューニングの足回りを採用。操舵応答性や操縦安定性と、質感の高い乗り心地を両立した。
外装は、フロントグリルやバンパーを専用デザインとしたほか、19インチアルミホイールを採用した。内装も、ホールド性を高めたスエード調表皮のスポーツシートや、本革巻き3本スポークステアリング、パドルシフト、アルミペダルなど、GRスポーツ専用パーツを多数装備した。
価格は、標準モデルが276万円から368万9000円。GRスポーツは389万5000円(消費税込み)。