いすゞ自動車は14日、2026年3月期見通しを発表した。売上高は3兆3千億円、営業利益は2100億円、当期純利益は1300億円とした。今期から国際会計基準を適用、前期との増減率は決算短信には記載がないが、為替の影響や米国の関税の影響などを受け、減益となる見通しだ。CV(商用車)とLCV(ピックアップトラックなど)の販売台数は増えるとみている。

 通期の販売台数は、CVが10%増の34万台。海外ではアジアや欧州、中近東で増加する見通し。LCVは同20.4%増の27万7千台。市況の悪化が続いていたタイでの在庫調整が終わり、下期からの回復を見込んでいる。

 営業利益面では、関税で160億円、為替で425億円のマイナスとなる見通し。為替レートは同12.5円円高の1㌦=140円にした。

 25年3月期は売上高が同5.3%減の3兆2080億円、営業利益が同21.8%減の2291億円、当期純利益が同23.8%減の1343億円と減収減益だった。LCVはタイと輸出向けがともに大幅に減った。