カナダの電池新工場の完成予想図
ホンダがカナダで計画していた電気自動車(EV)生産・供給体制の構築を2年延期することを受けて、合弁でカナダ・オンタリオ州にリチウムイオン電池(LIB)セパレーター工場を建設中の旭化成は、「2027年度の稼働予定に変更はない」(広報)とした。
旭化成は、ホンダ製EVに加えて、他メーカーへの供給も予定している。「(ホンダ向け供給が当面見込めなくなる中)他メーカーへの拡販でカバーする」としており、業績影響も軽微と見込む。
両社は24年4月、LIBセパレーター製造での協業を発表。その後、設立した合弁会社にはホンダが25%を出資している。工場の概算投資額は1800億円。旭化成は一連の投資をバッテリー領域の「第1期投資」と位置付けているが、第2期以降の投資計画は情勢を踏まえつつ精査する方針。
(2025/5/13更新)