セブンイレブン西ゲート店では水素で発電した電力でスムージーマシンを稼働させる
トヨタ自動車の次世代技術が2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)でも活用されている。水素燃料のほか、「空飛ぶクルマ」や宇宙領域などで研究開発を続ける最新の技術や製品を協業先の企業各社が会場で披露する。
セブン-イレブンジャパンは、水素で発電した電力で店舗内に設置したスムージーマシンを未来型店舗で稼働させる。持ち運び可能な水素カードリッジを使用し、同社の配送トラックで、会場内で営業する「西ゲート店」まで配送する計画。この実証はトヨタと共同で行う予定。
岩谷産業は、トヨタの燃料電池(FC)モジュールを活用した水素燃料電池船「まほろば」を建造した。万博では京阪グループの大阪水上バス(奥村茂之社長、大阪市中央区)が海上輸送手段として運航する。船には約130kgの水素を充てんできる専用タンクを搭載。満タンなら約150km航行できるという。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、トヨタなどと共同研究している月面探査活動用モビリティ「有人与圧ローバ(ルナクルーザー)」の5分の1スケールモデルを展示する。設計の進捗によって新たなデザインが採用されており、フューチャーライフエクスペリエンスのJAXA常設会場で展示される。