日産自動車の南米法人は、ルノーのアルゼンチン工場への委託生産を2026年1月に止め、ピックアップトラック「フロンティア/ナバラ」の現地生産をメキシコ・クエルナバカの「CIVAC」工場に集約すると発表した。同工場は2本の生産ラインを持つが、25年10~12月期に1ラインを止める。事業再生計画「ターンアラウンド」の一環として生産体制の見直しを進める。
南米では同モデルの生産を一部、ルノーに委託していたが、自社工場に移管する。現地での販売は継続する。
受け皿となるCIVAC工場も乗用車などを生産していた1ラインをとめる。同工場のほか、メキシコのアグアスカリエンテス第1・第2工場とパワートレイン工場、ブラジル工場は残す。
日産の南米法人は「競争力と適応力を強化する」と説明した。ブラジル工場では今後、新型SUV2モデルの生産を始めるという。