中央発條の藤岡工場
中央発條は3月19日、同社の藤岡工場(愛知県豊田市)第3工場で6日に発生した爆発事故を受け、経緯や現時点の再発防止策を公表した。関係当局の捜査などが終了し爆発事故の発生原因が判明し次第、改めて再発防止策を報告する。被災した生産ラインの復旧時期については未定とした。
同社によると、6日の午前6時20分頃に稼働を始めたところ、集塵機のダストを除去するフィルターの目詰まり状況を把握する「差圧計」が異常値を示した。異常時に定められた対応に従ってフィルターのエアー洗浄装置の動作確認などの作業を実施中に、集塵機内のダストが粉塵爆発を起こしたといい、「人的ミスではない」(同社)という。
現時点で国内工場の集塵機129台の点検・清掃を完了するとともに、差圧異常時には集塵機を停止し、フィルターの清掃ではなく交換を行うルールとするなどの手順を定めた。今後は差圧異常時にラインの自動停止機能を追加する、エアー洗浄装置を遠隔監視・操作するなどの施策のほか、清掃・点検頻度の見直しや保全人員の増強、集塵機の勉強会などを予定する。
同社は「2023年の爆発事故の際に再発防止策を徹底したにも関わらず、今回の事案が発生したことを改めてお詫びいたします」とコメントした。