スズキは3月18日、ばね部品などを手掛ける中央発條の藤岡工場(愛知県豊田市)で発生した爆発事故の関連で、軽自動車などを生産する湖西第2工場(静岡県湖西市)の一部と、小型車を生産する相良工場(静岡県牧之原市)の稼働を21日まで停止すると発表した。再開時期は状況を見極めた上で判断するとしている。

湖西第2工場は10日から、相良工場は14日から稼働停止している。湖西第2では軽と小型車を生産しており「ワゴンR」「アルト」「アルトラパン」の生産に影響が出ている。相良工場は「スイフト」「ソリオ」「クロスビー」を生産している。

中央発條では6日午前8時頃、藤岡工場の第3工場内の冷間コイルラインの集塵機で爆発事故が発生。従業員1人が死亡し、2人が負傷。建屋も屋根など一部が損傷した。

その後、設備点検と動作確認が完了し安全な状態が確認されたため、11日午後3時から被災したライン以外のすべてのラインで生産を再開した。合わせて藤岡工場内で可能な代替生産に対応しており、部品供給が滞って稼働を停止している納入先に対応するとしている。