グリーン水素発電システムのイメージ

日立製作所と野村不動産は、東京都港区の臨海部で進む大規模複合開発プロジェクト「ブルーフロント芝浦」で、グリーン水素発電システムを導入したと発表した。東京大学で開発中の再生可能エネルギーを利用した水素エネルギーシステム技術を用いて、太陽光発電からの電力で水素を製造・貯蔵して活用する。

浜松町エリアの東芝ビルディング建替事業の一環として導入した。このプロジェクトは、JR東日本や野村不動産が中心になり、約10年間の計画で進めている。

今回の電力は照明や共用部などに使う。都心の限られたスペースに水素を貯めるため、小型で済む水素吸蔵合金タンクを採用した。災害時も自立して稼働し、帰宅困難者向けに電力を供給するなどの用途も見込む。他地域への導入も目指す。