三菱電機は、防衛事業の説明会を開き、最先端の高周波デバイスの開発・製造技術を生かし、装備品だけではなくシステムを含め「垂直統合開発」を推進し、情報通信や宇宙領域把握能力の強化などにも貢献する方針を示した。衛星観測ソリューションサービスや、情報戦など「認知領域戦支援システム」も開発する。
衛星観測ソリューションサービスでは、従来の製造ビジネスから、サービス提供型ビジネスへの変革を掲げ、衛星コンステレーションによる高頻度撮像などを活用。画像サービスの提供、データ分析に基づいた将来予測の提供などを進める。民生とのデュアルユースも想定する。民生では位置情報などのサービス拡充につながりそうだ。
認知領域戦関連は、ビッグデータ分析や人工知能(AI)などを使い、サイバー攻撃などだけではなく、人々の思考や認識への「攻撃」を把握したり、情報戦や心理戦などをSNS(交流サイト)情報から把握したりするもの。攻撃の背景分析や対策案提示などにも取り組む。