三菱自動車は3月12日、2025年春季労使交渉(春闘)の賃金交渉を1万7000円(総額)で妥結したと発表した。労働組合からの要求は1万9000円だった。一時金も要求の5.7カ月を下回る5.0カ月で妥結した。
前年の回答実績は、賃上げが1万7500円、一時金が6.0カ月だった。東南アジアでの販売不振による収益性の悪化などを踏まえ、一時金は前年から大きく減少した一方、賃上げは前年同等水準を維持した。
会社側は「極めて厳しい経営環境にあっても、物価上昇が従業員に与える影響を踏まえて必要な手当てを行うことは企業としての社会的責任であり、現時点で会社として取りうる最大限の対応とした」とコメントした。